
御来場真にありがとうございました。
今回はポケットモンスターのサトシ役の声で有名な松本梨香さんと御一緒させて頂きました。
私自身、姉御肌で強いイメージが先行していましたが、非常に繊細で尚且つ実力に打ち出された様々な技術力や、マイク前の絶妙な表現力は実際にお仕事してみないとわからない大変価値ある体験であったと思います。
今までサンドラ・ヴロック、ジュリエット・ルイス、ドリューバリモア、ミラジョボビッチ、ニコール・キッドマン、ジェニファー・ロペス…書ききれない…等の様々な吹き替えをやってらっしゃる松本梨香さんはアニメーションの声優さんとしてのくくりだけではなく、やはり歌手であり、女優であり、一流の表現者なのだな、と身をもって感じました。
大先輩の彼女の様々な役への提案は
当然ですが
非常に演出として発展させやすく、出してきた物に対してのアプローチがとても楽しかったです。
仕事冥利に尽きるとはまさにこの事
一流の方と一緒に提案しながら切磋琢磨し作っている瞬間が、もしかしたら芸術家として最高の瞬間なのかもしれません…





音楽劇というあまり手のつけないジャンルながら、現代芸術の最前線で活躍する一流のスタッフが支えて下さり、公演成功の手助けをしていただけました。本当に感謝です。
俳優達も、個人差があるものの、良くやってくれました。
一流のタレントさんと、一流のスタッフといざ真剣勝負のプロフェッショナルな現場とはどういうものかー。
身をもって判って頂けたと思います。
今までもこれからも
私自身は稽古場から本番最後の瞬間まで
常に闘う演出家でいたい
そう思っています。
最前線で活躍する様々なプロフェッショナルと
今後も激戦を広げ
自身の演出技術を向上させたい
ついてくる役者やスタッフの能力を向上させたい
動く事で自身と皆のチャンスを広げ
第一線で通用し続けたい
そう思っております
愚痴や不平不満を並べて
相手との論争を恐れたり
その浅い自己判断を
自分や狭い人間関係で傷をなめあい
正当化するよりも
松本梨香さんのように
全てと正々堂々勝負をし
作品のクオリティーを高める事
このプロフェッショナルとしての大切さを
改めて感じた公演でした
ありがとうございました
愛と感謝と祈りを込めて
伊木輔