
あっという間に後一週間前(*^_^*)
でも何故か疲れないです(*^_^*)
おそらく、別世界の芝居で慣れてしまったせいでしょう(。・_・。)ノ
僕の作る芝居の場合、今やらなければならない事は、台本の修正、オトネタ決定、小道具大道具の直し、タタキ、演出プランの再確認、役者とのコミュニケーション……
それはそれで楽しいからいっか(*´д`*)
さて、今日は女優『さとう珠緒』さんの話。
皆さんはどんな印象をもってるのかな…(@_@)
ぶりっこ?八方美人?猫かぶってる?はたまた…
でも、実はどれも違います(^^;)
僕もテレビでしかみたことなかったから先入観がありました。だから最初お会いした時「うぬぬ」なんて思いました。
でも今はタレントとかじゃなくて女優としての彼女を凄く尊敬しています。
芝居への取り組みの姿勢も素晴らしいと思います。
ウチのカンパニー員は朝いつも多めにアップしたり殺陣などの確認を何回も何回もやります。納得がいくまで繰り返し練習するカンパニーや客演のその姿に前回公演とても感動したものですが、さとう珠緒、何ら僕達と変わりありません。
普通にタイニイアリスにいてもおかしくない(実際オファーしてもOKするかもしれない…)感じです。
いつも「今ヒマ?」って言ってくれて、二人で殺陣の練習をやるのですが、実は「一緒に練習しよう」と声かけるタイミングだって気を使ってくれます。
そして今日、たまたま殺陣でアクシデントがありました。
大した事ではないので大丈夫ですが珠緒さんは結構傷ついてました。「大丈夫ですよ」って何回もいったけど「でもね、でもね」って謝って、少し涙ぐんでました。
でも僕が彼女を尊敬したのはその後。
すぐに出番がありました。笑顔で万馬券当てたセリフです。でも直前まで泣いていた感じなのでテンションも何もかもあったもんじゃありません。でも
彼女、微塵もみせなかったです。
そんなのプロだから『当たり前』
で片付ける代物じゃないです。「これがプロ中のプロなんだ」って鳥肌がたちました。
出番を終えて再び涙ぐみました。また出番です、いつも以上にいい芝居をやってのけ、また涙ぐみました。
凄いなぁ。この人はもう珠緒“ちゃん”じゃなくて、もう、随分前から珠緒“さん”なんだな…
だから、僕はこの“女優”を心底尊敬しました。
帰りに僕に「あそこの刀は止められるから!!何回も練習しよ!!」って言われたので「ジュラ刀でもこれは大丈夫ですよ、当たっても切れませんから」って言った。そしたら微笑んで、いつもの笑顔が戻った。
…ホッ(*´д`*)
後一週間。一週間しかないけれど、僕はとても幸せです。
それは、ずっと考えてた僕の信念はやっぱりあってた。
小劇場とか売れてる売れてないとか、コネとか金とか知名度とか、やっぱり一流の人たちには関係なかった。むしろ、そんな下らないヤツは相手にされないんだ!!
そうじゃなくて
この素晴らしい女優のように
いつも「初心」に立ち戻り、自分の事ばかりでなく
どれだけ相手を幸せにすることのできる人間だい?ということ!!
無名有名関係なし!!んな下らない事どうでもいい!!
それより僕は、この女優に、人間として、一歩近づきたい。
ただそれだけ。
それでいい。
それがいい。それが幸せ、役者冥利につきますぜ!!
そしてまた朝日が登り明日この芝居の海の、更なる水平線に、また当てのない新しいスタート。
でも幸せ。
だから、幸せ!!
これが僕の、本当の幸せなんだな!!